タイ洞窟救出作戦の秘密
Sawatdee kha
久しぶりでございます。
日本に里帰りしてひと月以上経ちました。
今年の日本の暑さは“命に関わる暑さ”と天気予報は連日注意を促しています。
と前回も記したような…
とにかく、ぐったりする蒸し暑さです。
ところで、もう、ひと月前になりましたが、タイの洞窟で行方不明の子どもたちのことは日本でもかなりニュースになっていて、全員の救出に日本中が安堵したものでした。
各放送局のおかげで、日本人のほとんどが、今まであまり知らなかったタイの北の町チェンライについて、とりわけ瞑想のことについて関心を持ったことでしょう。
つい2.3日前にはrescue隊のメンバーにフォーカスしたドキュメンタリーも放映されてましたよね。
日本では事実を詳しく伝えていましたが、その頃タイにいた私は、それとは別のいろんな話を聞いていたんです。
さてさて、私が初めて子供たちの行方不明のニュースを知ったのは、事件発生後3日経った後でした。
その頃には大きなニュースになっていて、国中の人々が子供たちの安否を心配していました。
友人のBがニュースに詳しく、毎日進捗状況を教えてくれます。
すぐに外国から軍隊の先鋭部隊や洞窟diverたちがやってきたり、
ボランティアがすぐさま結集して近くで炊き出しをしたり、
もちろん軍隊のキッチン隊(何というのですかね、わからないんですが)もベースキャンプに待機しました。
しかし、1週間経っても手がかりはつかめず、次第に現地ではいろんな憶測が飛び交い、噂がニュースになり、情報は錯綜し、一体どれが正しいのか皆目分からなくなっていました。
そのときの噂は、いかにもタイだなあ、と思わせるもので、信じる人は多いのでした。かく言う私も何の違和感もなく、そうなのだな… と真剣に受け止めていました。
噂その1) メインの洞窟の端から端まで探したが横穴が無数にあり迷路のようだ。何の手がかりもなくまるで異次元に消えてしまったようだ。
噂その2) あるお坊さんの話『この洞窟は特別の力がある。以前入ったが真っ暗な中、行く道を明るく照らしてくれた。なので無闇に侵入してはいけない聖なる場所である』
噂その3) ここにいるスピリットの怒りをかい、外部から見えないようにさせられているのだろう。彼らには捜索隊は見えていて、助けを呼んでいるのだが、バリアがあって聞こえないのだ。
噂その4) 洞窟には壁面に少年の靴あとがあった。蹴ったりしたのなら、そのような失礼な行為はスピリットを侮辱したことになり、許されないことなのだ。
1週間が過ぎた頃、誰かが隣国ミャンマーからある高僧を呼んできました。洞窟で祈祷をしてもらうためです。晩から始まった儀式はテレビで全国に中継されました。
終わったあと、お坊様は洞窟のスピリットにお願いした。明日にでも現れるだろう、とおっしゃって、みんな何となく希望をもったのでした。
が、翌日…
噂その5) いったい、前日の僧は何に祈ったのか…
そもそも祈りは午前中にするものだ。晩遅くの祈祷は黒魔術であり、相手は天使ではない。そして、その祈りによって、洞窟のある辺りの山のゲートが開いてしまった。よきものも、悪きものも、この世に、タイに、わんさか入り込んでしまった!
噂その6) 現場には、軍隊、ボランティア、メデイアなど大勢が待機している。彼らに食事を提供している軍の施設に、晩遅くきれいな服を着た民族のグループが食べ物をもらいに来た。しかし…そんな晩遅い時間にちゃんと民族衣装を着た昔風の人たちが歩いてくるはずがない。いったい彼らは誰?…
軍の人も晩は一人で行動するのは怖がっているとか。
以上がスピリット系。政治的にもありましたよ。
噂その7) 事件後すぐさま世界中の先鋭部隊が結集するのはよく考えてみればおかしい話だ。このあたりは資源が豊富なため、救出を口実に他のことを探索しているのだ。
噂その8) この洞窟はミャンマーまで通じている。怪しいモノをタイ←→ミャンマー間で輸送しているのだ。きっと13人は見ては行けないものを見たか、見つけたかで、どこかで軟禁されているに違いない…。
噂その9) …
などなどを連日聞いていましたが、そのうち疲れてきました。
と言うところで、無事発見!
本当によかったよかった。
瞑想を指導したコーチ、子供たちの精神力には世界中が感心、感動しましたよね!
タイでは心配で眠れなかった人たちも大勢いましたが、やれやれよかった、と安心して眠ったことでしょう。
それでもまだ噂がありましたよ。
見つかったときにあんなに元気で(やせてはいたものの)落ち着いていたのは奇妙だ。どこかで幽閉されていて、ここにつれてこられたのこもしれないよ。
Hollywoodで映画化の計画もあるらしいですがこれらの噂もエピソードででるのかなー。
タイって、奥が深いですよ~。