絶対オススメ!タイ2018年最強のドラマ 『ブッペーサンニワート』
Sawatdii kha!
2018年もあと1日…。
今年一年、みなさんどんな一年を過ごされましたか。
私自身いろんな変化がありました。タイに来たからこそ気づいたこともたくさんありました。想定外のこともたくさん、と言うか想定外だらけでしたよ。
今まで何度となく言われてきてたけど、今一つ腑に落ちなかったあのこと、このことが、
あ、こういうことだったんだ✨
と、膝を打つことも。まるで目が覚めるような感覚でしたが、これはAHAと言うことでしょうか、茂木先生?天からスッと降りてくるように、一瞬にして了解する、なんてことも体験しました。
良くも悪くも、以前の環境では経験し得なかったことを
経験できた一年でした。
何のこっちゃ、聞いてもわかりませんよね。ま、とにかく、私は突然の閃きから、大きな流れに乗ってここまで来ました。
これをタイ人の友人はカルマだよ、と言います。
人を傷つければ、来世で償ったり、リベンジされたり。
徳を積んでいるなら、逆にそれに見合ったお返しを受けたりするんです。
タイは仏教国。輪廻転生、魂、カルマという考えが人々の意識に深く根付いています。
なので、人・ 生き物を助けるとか、お坊さんに喜捨するなどして、徳を積みカルマを清算するよう心がけている人が多いのです。
…で、前置きが長くなりましたが、
実はぜひ紹介したいドラマがあるんです(#^_^#)
今年タイ国民の心をわしづかみにしたドラマ、『ブッペーサンニワート』~運命の恋~✨
今年の5月からテレビ放映された、ずっこけラブコメですが、実はこういうタイならではの考え方が根底にあります。
あらすじ💚
1682年ごろのアユタヤ王朝が舞台。ちょうどヨーロッパ列強が豊かなアユタヤに近寄ってきたころです。
そのころの歴史的事件を背景に、実在の王様側近の人々が繰り広げる恋愛ドラマです。
王様の星読みを努め、学者でもある王宮高官。その名家の息子ムーン(クン・ピー→お兄様 と呼ばれてます)と婚約者ガラゲーのお話です。
ガラゲーはピサヌロークという地方都市の領主の娘でしたが、政変で両親やすべてを失い、ただ一人国を追われ、お付きの2人を連れ、父親の盟友のこのアユタヤ王国の高官に引き取られます。父親同志の約束で、ガラゲーはクンピーと結婚する事になっているのでした。
ところがこのガラゲー、超我が儘で、ヒステリック。幼い頃からのお付きの召使いにさえ、気に入らなければ殴る蹴るのパワハラ状態。気位が高く、クンピーの母親、当主夫人にもエラソーな態度です。当然、この家の嫌われ者。
挙げ句の果ては、男前のクンピーを気に入ったガラゲー、召使いを使って恋敵を殺そうと画策します。
暗殺計画は失敗しますが、そのために恋敵の女官が死んでしまいます。
大きな事件に、誰もがガラゲーを疑います。恋するクンピーの前ではしなを作り、無実を訴え、作り涙を流しますが、彼女を信じるものはだれ一人いません。
クンピーも性悪なガラゲーを憎み、婚約破棄を願うのですが、犯人だという証拠もないし、父親同士の約束だからと、お父さんは許しません。
そこで、クンピー一家は祈祷し、ガラゲーが無実かどうかを神に尋ねるのでした。
結局、祈祷の結果、ガラゲーの魂は地獄に行くのですが、そのときなぜか現代のアユタヤにタイムスリップ!アユタヤの歴史が大好きな大学生、ゲスランを遺跡で待ち伏せし、あることを頼むのです。
過去のアユタヤの自分の体の中に入って、周りの人々に、ガラゲーの面目躍如して欲しいと。
地獄に連れて行かれる間際になって、後悔したのですね。自分のしたことを。恐ろしくて。
わけもわからず、お化けに驚いて家に帰る途中、現代っ子のゲスランは、あっけなく事故死!そして、ガラゲーの願い通り、ゲスランの魂は過去にタイムスリップするのでした。
かくして、彼女はガラゲーとして、アユタヤに生きることとあいなりました。
素直で心の美しいゲスランと、性格の悪かった元もとのガラゲーとのギャップに何も知らない家族たちは面食らい、怪しみます。
気が狂ったのではないか?それとも演技?
そして、言葉のギャップ。昔の丁寧な宮廷言葉と今の軽い言葉はかなり違うそうです。
なので、このドラマでタイ語を覚えて使うと、日本の時代劇か宮中言葉のようになるので、気をつけてくださいね!
ゲスランは歴史の専門家なので、アユタヤ王国の歴史に詳しく、実際に目の当たりにするアユタヤのあれこれに日々感激!好奇心旺盛で何でも見たがり、知りたがります!
しかし、これから何が起こるのかも、知っているためにあとあと、苦しい思いもする事になります。
そうこうするうち、新ガラゲーは根っからの明るさと優しさで、次第に周りの人々の心をつかんでいき、最後はクンピーとハッピーエンド💕
歴史上の大事件をベースに、恋敵がからんできたりと、ストーリーはまるでNHKの大河ドラマのようなスケールで進んでいくので、話にとても深みがあるのです。
☆☆☆社会現象に
タイの文化・歴史に詳しい友人Bによると、時代考証が、衣装や建築様式はもちろん、言葉遣い、生活用品、生活習慣に至るまで、本当に正確に描かれているそうです。
なので、学校でも社会科の授業で取り入れられるほど。そして、歴史に興味を持つ高校生が増え、今年の大学受験では歴史を専門に選ぶ学生が大幅に増えたとか。
そして、舞台になったアユタヤにも人が押し寄せ、遺跡辺りに主人公と同じような王朝時代の服を着て、写真を撮る女子たちで溢れかえったらしいです。
テーマソングはあちこちで流れ、ガラゲー達はLINEのスタンプにも登場。
セブンイレブンのテレビコマーシャルでは主人公の2人が、まるでドラマの延長のように出ています。コンビニの店先には写真を撮るための、顔のところをくり抜いた等身大のパネルも。
首相も大ファンで、ドラマ終了後に俳優やスタッフを招き、大パーティを開催。
そして最終回は映画館で上映。俳優たちの涙、涙の舞台挨拶のあと、ファンとともに鑑賞。
放映が終わったあとには『ブッペーサンニワート』ロスなるものもあったのでは!?と想像します。
人気はタイ人だけでなく、YouTubeでは、すぐに中国語、韓国語、英語、ロシア語の字幕が作られたほど。残念ながら日本語はありません(>。<)!!
面白いドラマですが、ストーリーは歴史が絡んでいるので、少々わかりづらさも。。。
私は英語版をみましたけど、全12話中、半分はタイ人の友人が背景~歴史、当時の週間、登場人物について~ 解説してくれたので、
は~、なるほどねー!
と、わかった次第です(v_v)
そして、深刻な歴史とは裏腹に、新ガラゲーがオモロイ子! 美しいお顔なのに変顔するし(>。<)
それ以上にクンピーとの2人の不自然なシーン!そんなに近寄ったら、顔見えないでしょう、なんていうやりとりなどが、タイドラマって、こういうの???と、楽しめますよ😆
☆☆☆ストーリーの鍵は
ガラゲーがわざわざタイムスリップしてゲスランを選んだのには、深~い理由があるのです。そこに、タイらしいtheoryが。
輪廻転生、カルマ、魂 ですが、そこらへんがとても上手く作られています。
歴史好きな人なら、16世紀始め、アユタヤに渡った山田長政をご存じでしょう。彼の孫娘が主要人物の1人です(*^^*)
こんなにもタイ国内を虜にしたドラマ、日本でも絶対熱狂するにちがいない(*゚▽゚)と思うのです💖
タイに避寒されてる方も、寒い日本にいる方も、YouTubeでぜひぜひご覧くださいませ💖 きっとガラゲーにはまりますよ~