花を漉き込む~チェンマイ郊外で紙漉きに癒された
Sawatdii Kha!
チェンマイの工芸品にマルベリーの木から作ったチェンマイ紙(Saa)があります。ナイトバザールなどでこの紙を使ったランプやカードなどを見かけますよね。
あるとき、いつものようにoldcityを歩いていて、たまたま見つけた
「HQ paper maker 」というお店。そこは、ハンドメイドのSaa専門店でした。
色とりどりの手透きの美しい紙。
便せん、封筒、今はもうあまり使わないといえ、欲しくなる…。
触ってみると、厚めでゴワゴワしてるのも、handmade風で素朴な風合い。
中にはバジルやトマトで染めたのもあるじゃないですか(o゚▽゚)o
でも、顔を近づけても、もう香りは飛んでいました。
このお店が、紙漉のワークショップをしているので、土曜日に早速行ってみました!
hotelまで日本人のオーナーが送迎してくれます。
ずっと製紙会社などでエンジニアをされていましたが、リタイア後、チェンマイでこの会社を始めたそうですよ。
いつも笑顔の穏やかなKenjiさんでした。
さて、車を40分ほど走らせると、郊外の村の中に工場(作業所)があります。
まず、紙について、少しレクチャーを受けます。
原料はマルベリー(桑)です。日本の和紙は楮(こうぞ)から作られますが、楮も桑科。マルベリーというと、タイのハーブだなー、と思ったけれど、日本も同じでした。
簡単に言うと…
1年で育ったマルベリー(桑)の木の皮をはいで乾燥させ、細く裂いたものを液に漬けてドロドロにします。
それからいくつかの行程を経てSaaの元ができます(ゴメンナイ、はしょりましたヾ(≧∇≦)
★ワークショップ
花を漉き込むので、お庭で好きな草花を摘みます。よく見ると足元の雑草も小さなかわいい花を付けてる。
どうしてこんなに精巧に作られているんだろうと、見入ってしまいます。誰も気づかず、時には踏みつけられるのに、ちゃんと葉を広げ花を付けて。完璧な形!
たくさん摘んだら、紙から飛びでないようにパーツをバラバラにします。
生徒は私一人、Kenjiさんがアシスタントのように私が使いやすいように草花を丁寧にバラしてくれます。
水を張った水槽の中で、木枠の網の中にパルプを万遍なく均等に広げていきます。
サイズはA3ぐらい。結構大きいものを作るんですよね。
広げたパルプの上に、花びらを乗せていきます。出来上がりを想像して…。
まるで、花びらや草、葉っぱで、一枚の大きな絵を描くよう。
いつの間にか、集中して、無心になってました。
暑い日差し、扇風機の風、聞こえるのは鳥の声…
静かなオープン工房で作業してるうち、
これって、カウンセリングの箱庭療法と同じじゃないの?なんて気がしてきました。
頭の中のイメージを紙の上に再現する。物語もあるし、抽象的なものも出てくる。。
次はこんな風に、次はまた違う絵に…
私は絵を描くのが好きだけど、花の絵は苦手(^-^;
でも、これなら草花そのままが、そのままの色で自分のイメージ通りに再現されていくんです。
作っている間が私にとって、癒しの時間。
静かな、花との時間。
胸の内のザワザワ感、いつしか消えておりました(*^-^*)
herbを入れたらどうでしょう?
香りの紙になるかも💚と、バジルの花と種をこそぎ落としてみると、香る香る、辺りにバジルのいい香りが広がっていく。。。
おやつに蒸しバナナをいただいたりして時間を過ごしました。
ここに来る前は、思ってもみなかった花の絵の癒し効果に心ゆったり。再びオーナーのバンで帰途についたのでした。
★★
ワークショップは確か700bathぐらいですが、私は一人参加だったので少し高く900bathだったと思います。
時間が合えば、試してみては如何ですか?